東京都
一般財団法人 教育支援グローバル基金 [第1回採択]
取組事例の主な分野:児童養護施設等の退所者等や里親・特別養子縁組に関する支援
児童養護施設に暮らす高校生を対象に、「自らの体験を糧に社会に力を添えることのできる人材」を育成
社会経済的に苦しい環境で育った子供が多い児童養護施設。そうした中で、自らも弱い立場にある人を支援したいと願い、途上国支援や国内での児童養護の活動に関心を持つなど、「自分の経験を糧に、人のため社会のために尽力すること」を志す若者がいます。
そのような人材を全国から発掘し、さまざまな学びの機会を提供。ロールモデルとして活躍する姿を、広く発信していきます。
子供の未来応援基金の
支援による活動紹介
- <「ビヨンドトゥモロー エンデバー2017」(児童養護施設の高校生を対象とした奨学事業)の実施>
- 発掘:全国約600ヵ所の児童養護施設から、10名のロールモデルを発掘。
(1)社会のために尽力すべく進学したいという志
(2)より広い世界に関心を持ち、視野を広げることへの興味
を基準に、書類・面接選考。日本全国の児童養護施設に告知を行う。
- 育成:
(1)3月オリエンテーション・プログラム:仲間とそれまでの人生や夢を共有。各界のリーダーと出会い、広い視野で社会課題を考え、自分に何ができるか考える。アクションプランを策定する(3泊4日)。
(2) サマー・リトリート:自分たちが考える、児童養護施設の子供たちをとりまく課題について、フィールドワーク(インタビュー、現場体験など)を行い、実体験に基づく提言を作成し、子供の貧困対策に取り組む政治・行政・ビジネスなどを代表する関係者の前で発表を行う。
(3) ジャパン未来リーダーズサミット:(1)(2)を経て考えや将来のビジョンの変化、アクションプランを総括。社会人メンターからのアドバイス、具体的な奨学金情報の共有など。
成果報告
- 進学及び進路等で模範的な事例となりうる児童養護施設入所者の選出:全国の児童養護施設に対して周知を行い、特に進学や学習に対する意欲や見識を広げる意欲の高い児童を選出(10名)。
- 選出した児童養護施設入所者育成及び伴走支援:政財界で活躍する講師を招いた3泊4日のプログラム、アメリカで2週間にわたりリーダーシップを学ぶプログラム、今後の進路やキャリアを助言者とともに考える2泊3日のプログラムといった育成機会を提供(3回)。
3月オリエンテーション・プログラムの期間中、児童養護施設の子供たちが抱える課題について、チームで提言を作成すべくディスカッションを行いました。提言は、同日に開催された東京フォーラムにて、加藤勝信一億総活躍担当大臣などの前で発表しました。